新潟県は2024年3月25日、直江津と六日町を直結するバイパス「上越魚沼地域振興快速道路」のうち、最後まで事業化されていなかった山岳区間について、概略ルートを決定しました。どんな道路で、開通すればどう便利になるのでしょうか。

南魚沼側と上越側で事業推進中

 新潟県は2024年3月25日、直江津と六日町を直結するバイパス「上越魚沼地域振興快速道路」のうち、最後まで事業化されていなかった山岳区間について、おおまかなルートを含む整備方針を決定しました。
 
 どんな道路で、開通すればどう便利になるのでしょうか。

「上越魚沼地域振興快速道路」(以下、上沼道)は、山岳地帯で延々と分断された北陸道〜関越道のショートカット機能を果たす、高規格道路として計画されています。

 そのネットワークを期して路線認定された国道253号は、長い長い山道が続き、豪雪地帯で通行止めも多く、機能に課題があります。そこで本来の機能を果たすため、自然に強い道路が求められてきました。

 今の高速道路網では、わざわざ長岡まで北へ大きく迂回する必要がありました。上越地域の核となる上越市まで、首都圏方面からのアクセスは約30分もの時間短縮をもたらすと試算されています。

 鉄道では、直江津〜十日町〜六日町を長大トンネルで一気に直結する「北越急行ほくほく線」が開業し、北陸新幹線開業前は特急「はくたか」が越後湯沢〜直江津を最高速度160km/hで走り抜けていました。いま計画されている「上沼道」は、まさにそれを道路でトレースする形となります。

 さて、この上沼道、山岳地帯の西側・東側から徐々に工事が進んでいます。直江津からは約18kmが、六日町からは約19kmがすでに事業化済み。一部ではもう開通しています。

 残る約23kmの区間が、今回事業化の準備段階として、概略ルートが決まりました。南側の国道403号沿いに抜けるA案に対し、選ばれたのは北側の国道253号沿いに抜けるB案です。

 今後、さらに検討を進めていくとしています。一般的に、都市計画決定や環境アセスメントを経て、事業化に至るという流れになってきます。