高級車ブランド「レクサス」ではかつて、超コンパクトモデル「LF-SA」の提案をおこなっています。どのようなクルマなのでしょうか。

これぞ「小さな高級車」!

 高級車ブランド「レクサス」は、2015年開催のスイス「ジュネーブモーターショー」で、コンセプトカー「LF-SA」を公開しました。
 
 レクサスの世界観をコンパクトカーで表現した「小さな高級車」というべきモデルですが、どのようなコンセプトなのでしょうか。

 LF-SAは、「未来の小さな冒険者」を意味する「LEXUS FUTURE SMALL ADVENTURER」の頭文字を取ったもので、超コンパクトクラスSUVの未来像を提案しています。

 ボディサイズは、全長3450mm×全幅1700mm×全高1430mmと非常に小さく、特に全長は軽自動車並みに極端に短いものでした。

 コンパクトなボディに「究極のラグジュアリー」が盛り込まれた2+2の4人乗り仕様となっています。

 外観は、大型のスピンドルグリルを起点とするダイナミックな有機的フォルムが特徴です。

 パッケージングにも配慮したゆとりある室内には、大画面のヘッドアップディスプレイが採用されるなど先進イメージも強調。開口部の大きなドアを採用し、実用性にも配慮がなされています。

 また運転席は固定式となっており、ハンドルやペダル類を調整する斬新な仕様としました。

 レクサスではこのLF-SAの「小さな高級車」というコンセプトは、翌年2016年に開催された「パリモーターショー」でもコンパクトなSUVコンセプト「UX Concept(以下、UXコンセプト)」として受け継がれました。

 LF-SAの有機的でダイナミックな造形を引き継ぎつつ、UXコンセプトでは、より現実味をもたせたスタイリングでした。

 そして2018年ジュネーブモーターショーで、レクサス初のコンパクトSUV「UX」が正式デビューしたことで、LF-SAの「小さな高級車」コンセプトがようやく現実のものとなったのです。

 市販化されたUXは全長4495mmで、Cセグメント級のコンパクトカーサイズです。

 いまのところ、LF-SAのように全長3.4m級の超コンパクトなレクサス車は現れていませんが、以前にもまして小型車需要が高まる日本では、今もっとも求められているコンセプトかもしれません。