政府は29日までに、4年連続で最終赤字が続く水俣病の原因企業チッソに、業績改善計画の策定を初めて要請した。患者補償に充てる資金の安定的な確保が目的で、要請は27日付。

 チッソの2020年3月期連結決算は、液晶材料事業の不振が響いて純損失が119億円。患者に対する補償金を捻出するため、53億円の経常利益を目標としているが、中核事業子会社JNC単体で32億円にとどまった。

 小泉進次郎環境相は閣議後会見で「水俣病患者への補償金支払いを確実に実施していくために一層の経営努力を求めていきたい」と話した。チッソは「要請を真摯に受け止めて努力する」とコメントした。