政府系金融機関の日本政策金融公庫(日本公庫)が8日発表した2021年3月期決算は、純損益が1兆372億円の赤字(前期は296億円の赤字)だった。赤字額はリーマン・ショックの影響を受けた10年3月期に次ぐ過去2番目の大きさ。新型コロナウイルス流行で中小企業への資金繰り支援が増え、倒産に備えた費用計上が膨らんだ。総融資実績は前期比約4.6倍の17兆9841億円で過去最大だった。

 民間金融機関の融資先が返済できなくなった場合、信用保証協会が立て替える制度がある。日本公庫はこの立て替え分の多くを負担しており、関連する準備金を7636億円計上した。