運輸安全委員会は29日、横浜市中区の横浜港大さん橋で昨年6月、停泊中のクルーズ船「飛鳥2」で火災が発生した事故の調査報告書を公表した。換気スペースの床板をガスで切断して修理中、壁面に高温の熱が伝わり、隣の資材庫にある可燃物が発火、延焼したのが原因。修理作業の責任者らは、船の管理会社が定めたマニュアルへの認識が甘く、火気を伴う場合の安全確認が不十分だったと指摘した。

 報告書によると、修理作業の現場責任者を務める担当部長は普段から担当技師と整備士に任せきりで、当日も立ち会わなかった。作業の許可証は本来の船長に代わり、航海士が勝手に署名していた。