2021年の紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の推定販売金額は前年比約1%減の1兆2100億円台となることが24日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。だが書籍は児童書などが好調で、約2%増と15年ぶりにプラスに転じる見込み。

 同研究所によると、新型コロナウイルス禍の「巣ごもり需要」などを要因に、児童書、学習参考書に加えて文芸書、語学・資格関連の書籍が好調だった。業界で改善に取り組んでいる返品の減少も収益増に貢献した。

 一方で同研究所は「コロナ禍によってネット利用が増えるなど、社会の変化に出版がどう対応していくのか、局面を迎えている」としている。