島津製作所は16日、川崎市に新たな研究開発拠点を開設した。顧客の需要が多様化する中、主力の分析装置について、ヘルスケアや環境事業を展開する顧客と連携し新たな用途の開発を加速する狙いがある。特に保健医療や気候変動といった社会課題の解決に向けた取り組みを強化する。

 投資額は長期間の施設の賃料を含め、100億円超。拠点は川崎市が開発し、国際戦略特区などに指定されている地域に構えた。

 創薬、医薬品の品質管理に使われる分析装置や、燃料に含まれる不純物を測定する装置などをそろえ、顧客の要望を踏まえて装置の新たな使い方を開発する。顧客への技術支援も進める。