【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は20日、金融機関の貸出金利の目安で、事実上の政策金利である「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3.65%に据え置いた。据え置きは5カ月連続。中国経済は新型コロナウイルス感染拡大の影響が続いているものの、追加の金融緩和は必要ないと判断した。住宅ローン金利の目安となる5年物も4.30%を5カ月連続で維持した。

 市場には感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の転換による経済活動の再開で、消費などに活力が戻るとの期待感もあり、追加の金融緩和は見送ったとみられる。