インターネット通販の拡大による物流増や深刻な人手不足を背景に、物流拠点のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた動きが加速している。大手電機メーカーは、人工知能(AI)や自動搬送ロボットを使った技術を開発し、効率化を目指す。
NECは3日、倉庫での荷物の詰め合わせ作業に柔軟に対応できるロボット制御AIを世界で初めて開発したと発表した。動作の結果を想像する技術を活用し、未経験の荷物の形状や配置でもロボットがスムーズにつかんだり置いたりできる。従来のAIは数カ月かけて数万パターンを事前学習する必要があったが、数日程度に短縮することもできる。