10日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで急落し、一時1ドル=137円に迫った。日銀が金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決めた直後、円売りドル買いが加速した。

 正午現在は前日比13銭円高ドル安の1ドル=136円70〜75銭。ユーロは30銭円安ユーロ高の1ユーロ=144円74〜83銭。

 市場では日銀が長期金利の上限を再び引き上げるなど政策修正に動くとの観測があったが、政策が維持され、日米の金利差拡大が意識された。朝方には米長期金利の低下を受けて円買いドル売りが進み、一時1ドル=135円台後半を付ける場面もあった。