10日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで急落し、一時1ドル=137円に迫った。日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めた直後、円売りドル買いが加速した。東京株式市場は全面安となり、日経平均株価(225種)が終値として今年最大の下げとなった。
日銀が政策修正に動かなかったことで、国債市場で長期金利が一時0.385%と約1カ月半ぶりの水準に急低下。日米の金利差拡大が改めて意識され、朝方に1ドル=135円台後半を付ける場面もあった円高ドル安の流れが一変した。
円相場は午後4時現在、前日比09銭円高ドル安の1ドル=136円74〜77銭。