三菱自動車は10日、電気自動車(EV)やハイブリッド車など電動車の販売比率を2035年度に100%に引き上げることを盛り込んだ経営計画を発表した。脱炭素社会の実現に向け、電動化を強化する。東京都内で記者会見した加藤隆雄社長兼最高経営責任者は30年度までの電動化投資について「1兆4千億円から1兆8千億円程度になる」と説明した。
今後5年間にわたり世界で電動車9車種を含む16車種を投入する。東南アジア諸国連合(ASEAN)とオセアニア地域に経営資源を集中し、販売台数や収益拡大を図る。加藤氏は「さらなる電動化を進める。カーボンニュートラルに向け新しい技術を投入する」と強調した。