【北京共同】中国国家統計局が16日発表した2月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち55都市で前月と比べ上昇した。上昇の都市数は前月比で19都市増えた。新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策が終了し、不動産の取引が活発化したとみられる。

 北京市や上海市、天津市、重慶市といった直轄市を含む多くの大都市で上昇。遼寧省瀋陽市や同省大連市、吉林省長春市などの一部の都市では下落した。

 習近平指導部は新型コロナ禍からの回復のため、中国経済に与える影響が大きい不動産業界への金融支援を強化し、取引活性化を目指している。