【ロンドン共同】スイスの金融大手UBSが、経営危機に陥った同業のクレディ・スイスを買収する交渉を進めていることが17日明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。FTは18日、両行と当局が早ければ同日夜(日本時間19日未明)にも合意すべく交渉を急いでいると伝えた。週明け前の合意に向けてスイスの金融当局が後押ししているもようで、不祥事が続いた同社の経営問題は大詰めを迎えそうだ。

 金融システム不安の引き金となった米シリコンバレー銀行の破綻から17日で1週間が経過。欧米の金融当局や大手銀は危機拡大を防ぐため、対策を矢継ぎ早に打ち出すが、市場ではリスク回避の動きが強まり、経済の血流を担う銀行業界の波乱が続く。

 クレディ・スイス株は危機の高まりを受け、過去最安値に近い水準で不安定な動きを続けている。FTによると、UBSは、クレディ・スイスの全事業か一部を買収する協議を進めている。両社は18〜19日の週末にそれぞれ取締役会を開いて対応を話し合う。買収が実現するかどうかは不明という。