日本チェーンストア協会が23日発表した2月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比2.0%減となり、昨年6月以来8カ月ぶりに前年実績を下回った。日本百貨店協会が同日発表した2月の全国百貨店売上高(同)は20.4%増で、6カ月ぶりに大きなプラス幅となった。スーパーは物価高に伴う買い控えが響いた一方、百貨店は訪日客の増加が寄与し、明暗が分かれた。

 スーパーは、売上高の7割を占める食料品が1.7%減と苦戦した。うち農産品は5.7%減、水産品は4.2%減、畜産品も2.0%減。協会の担当者は「ステーキや刺し身の代わりに、安い細切れ肉や冷凍魚を買う動きが見られる」と話す。