高病原性鳥インフルエンザが発生、国内最多の約139万羽を殺処分した青森県三沢市の「東北ファーム」が、養鶏場の「分割管理」を進めている。農場をフェンスで複数の区画に分け、独立して衛生管理をすることで、1区画で感染が起きても全数処分を回避できる可能性が高まる。農林水産省も導入を促す。

 同省によると、2022年10月以降、これまでに26道県で発生を確認、過去最多の約1771万羽が殺処分された。供給不足で鶏卵の価格が高騰。さまざまな食品や外食の値上げにつながった。

 東北ファームは46の鶏舎で最大150万羽を飼育可能。新たな方式では、農場をフェンスで50万羽ずつ三つの区画に分ける。