日銀は11日、4月27、28日に開いた金融政策決定会合での政策委員の主要な発言をまとめた「主な意見」を公表した。植田和男氏が総裁就任後、初めての決定会合で「拙速な金融緩和の修正で(物価目標の)2%実現の機会を逸してしまうリスクの方がずっと大きい」といった意見が出て、現行の大規模な金融緩和策を全員一致で決めた。

 会合には植田氏と副総裁2人、審議委員6人の計9人が委員として出席。会合では1990年代後半から続けてきた金融緩和策について、1年から1年半かけてレビュー(検証)を行うことも決めた。