11日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が小幅に反発した。終値は前日比4円54銭高の2万9126円72銭。企業の決算発表を好感した買いが入った一方で、円高ドル安を懸念した売りも出て、方向感に欠ける展開だった。

 東証株価指数(TOPIX)は2.82ポイント安の2083.09。

 外国為替市場の円相場が前日に比べ対ドルで1円ほど上昇したのを嫌気し、朝方は自動車株などに売りが先行した。平均株価は一時2万9000円割れの水準に迫った。

 その後は、好業績や自社株買いなどの株主還元策が確認された銘柄を個別に物色する動きが出た。ただ上値は重く、前日終値を挟んでもみ合った。