16日午前の東京株式市場で、東証株価指数(TOPIX)が一時1990年8月以来約33年ぶりの高水準を付け、バブル経済崩壊後の最高値を更新した。日経平均株価(225種)は前日終値からの上げ幅が一時200円を超えて3万円の大台に迫り、取引時間中として約1年半ぶりの高値となった。

 前日の米国市場でハイテク関連株が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体関連株を中心に買いが集まった。

 午前終値は前日終値比202円37銭高の2万9828円71銭。TOPIXは8.00ポイント高の2122.85で、取引時間中のこれまでの高値は21年9月14日の2120.18だった。

 前日の米国市場では、半導体関連の銘柄で構成する指数が上昇した。16日の東京市場でも東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体製造に関連する銘柄の上昇が目立った。

 多くの企業が2023年3月期決算発表に合わせて自社株買い方針や増配予想など株主への利益還元策を発表したことを好感した買いも入った。