先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で採択を目指す首脳声明のうち、世界経済に関する文言の調整内容が17日、分かった。物価高や米欧の金融不安を踏まえ「不確実性が高まる中、引き続き警戒する」とし「経済政策は機動的かつ柔軟である必要がある」と盛り込む方向。サミットに先立ち新潟市で開いた財務相・中央銀行総裁会議の声明を基本的に踏襲する。

 金融安定へ「適切な行動を取る用意がある」と改めて示す。インフレ率は引き続き高く、中央銀行が物価安定の達成に向けて強く関与することも記す。首脳声明とは別に経済安全保障などで成果文書を発表する方向。世界経済は19日、経済安全保障は20日に議論する。