総務省が19日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3.4%上昇の104.8だった。前年同月を上回るのは20カ月連続。政府による電気・ガス代の抑制策で1ポイント程度の押し下げ効果があった一方で、食料品や宿泊料などの値上げの影響があり、伸び率は3カ月ぶりに拡大した。

 全国の消費者物価指数は資源高や円安に伴う輸入品の価格高騰で上昇基調が続き、1月には伸び率が4.2%まで拡大していた。2月以降は政府の電気・ガス代抑制策を受けて3%台前半となっている。

 生鮮食品とエネルギーを除く指数は4.1%上昇した。伸び率は11カ月連続で拡大し、第2次石油危機で物価高が続いていた1981年9月以来、41年7カ月ぶりの高い伸びとなった。

 品目別では、生鮮食品を除く食料の上昇率は9.0%で、3月の8.2%から拡大した。このうち菓子類が11.0%、調理食品が9.3%、外食が6.6%それぞれ上がった。原材料高や人件費の上昇を価格転嫁する動きが続いた。