経団連が19日発表した2023年春闘の第1回集計によると、定期昇給やベースアップを含む大手企業の月給の賃上げ率は平均3.91%となった。前年の第1回集計に比べ1.64ポイント上昇。回答額は5680円増の1万3110円だった。賃上げ率が3%台後半で、引き上げ額が1万円を超えるのは1993年以来30年ぶり。

 食料品など幅広い物価の高騰を背景に、人材を確保するため賃上げする大企業が多かったとみられる。経団連は「賃上げのギアが一段上がった」と分析した。

 調査は21業種241社が対象。組合員1人当たりの平均額が判明した15業種92社の結果を反映した。最終集計は7月中に公表する予定。