対立が続く米国と中国が、経済分野での協議を通じ関係改善を模索する見通しとなった。バイデン米大統領は21日の記者会見で「非常に近いうちに(緊張関係が)緩和し始める」と指摘。今週には、中国の王文濤商務相が訪米し、米国の経済閣僚と相次いで会談する。

 米軍が中国の偵察気球を2月に撃墜した問題で、ブリンケン国務長官が訪中を急きょ延期し、関係改善の糸口が見つけられない状態に陥っていた。制裁関税などでの懸念の解消が進めば、政治面での関係改善にもつながる可能性がある。

 王氏は今週25〜26日に米デトロイトで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合に合わせて訪米する。