次世代半導体の国産化を目指す新会社「ラピダス」は22日、北海道千歳市で工場建設計画の説明会を開催した。小池淳義社長は工場を中心に、周辺一帯を半導体やデータセンターなどの先端企業が集積する「北海道バレー構想」に発展させる考えを表明した。

 次世代半導体の設計や製造を自社で一体的に手がけることで「効率的に、迅速につくる新しいビジネスモデルを展開する」とも述べた。半導体業界は、設計や生産を国際的に分業し、生産性を高めてきた歴史がある。従来の水平分業はスピード感に欠けるのが難点だと指摘し、新たな手法で「(課題を)打破する」と説明した。

 9月の着工に向け、6月から土地造成を始める予定。