成田空港(千葉県成田市)を運営する成田国際空港会社が、国際線客から徴収する利用料を9月1日の航空券の発券時から増額する方針を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。人件費や物価の高騰を受け、旅客サービス施設使用料は大人(12歳以上)1人当たり最大330円、旅客保安サービス料は20円値上げするという。

 施設使用料や保安サービス料は、施設の維持管理や保安検査などの費用に充てられている。

 関係者によると、9月から第1、第2ターミナルから出国する利用客は、大人1人当たり330円増の2460円、2歳以上12歳未満の「小人」は170円増の1240円。国際線から国際線への乗り継ぎ客は大人で170円増の1230円を徴収する。

 第3ターミナルから出国する利用客は、大人1人当たり330円増の1370円、小人は170円増の690円となる。

 保安サービス料は第1〜第3ターミナル共通で、1人当たり20円値上がりして550円となる。

 近年は新型コロナウイルス流行で航空需要が伸び悩んでいた。