大手百貨店4社が1日発表した5月の既存店売上高(速報)は、全社が前年同月比でプラスとなった。新型コロナウイルスの感染症法上の分類移行を控え、大型連休中の来店客数が増加。マスクを外す機運が高まり、化粧品の売れ行きが好調だった。訪日客の増加で免税品も大幅に伸びた。

 前年同月比の伸び率は、三越伊勢丹ホールディングスが13.7%、大丸松坂屋百貨店が11.5%、高島屋が6.3%、そごう・西武が1.5%だった。

 大丸松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは化粧品の売上高が30%伸びた。

 免税品の売上高は、4社とも前年同月の3倍以上となった。