26日の「文化財防火デー」に先立ち、奈良市の世界遺産・薬師寺で20日、金堂から出火したという想定で消防訓練が行われた。例年は実施していなかったが、昨年10月の首里城(那覇市)火災を受け、実施を決めた。今春には東塔(国宝)の解体修理が落慶することもあり、節目を前に防火への決意を新たにする。

 訓練には僧侶や消防隊員ら約100人が参加。奈良市消防局の訓練用の仏像「まもろうくん」などを使い、文化財の搬出やけが人の搬送手順を確認した。

 文化財防火デーは、1949年1月26日に法隆寺金堂(奈良県斑鳩町)が炎上し、壁画などが焼損したことを契機に国が55年に制定した。