“日本最凶”の心霊スポットを舞台にしたホラー映画「犬鳴村」(7日公開)。主演の三吉彩花は「ただ驚かせるだけではなく、自分のルーツについて深く考えさせるストーリー。エンドロールが終わるまで見てもらえれば、じわっと怖さが増してくる」と語る。

 福岡県に実在する「旧犬鳴トンネル」にまつわる都市伝説から着想を得て、「呪怨」などを手掛けた清水崇監督が脚本を書き下ろした。先祖の因縁で恐ろしい出来事に巻き込まれる主人公・奏を三吉が演じる。

 日本のホラー映画は「怖くてまともに見られない」という三吉だが、出演にためらいはなかった。台本を読んで「一人の女性が出自の秘密と向き合い、生き方を決める物語として演じようと思った」。せりふに表れない奏の苦悩や、両親との確執を丁寧に表現することを心掛けたという。

 実際に東京都内の心霊スポットでの撮影もあった。「カメラが壊れたり、照明が消えたり、不思議なくらいトラブルが多かった。本当に何かがいるんじゃないかという気がした」

 一方、心霊現象とは別の怖さを味わったのが、赤ちゃんを抱いて走る場面だ。「まだ首も据わっていなくて、走るたびにハラハラした」。撮影の合間に三吉があやしたこともあったといい「みんなに『上手だね』って褒められました」と、意外な“特技”を明かした。