弥生時代末期から古墳時代の大規模集落遺跡・稲部遺跡(滋賀県彦根市)で3世紀中ごろの漆塗り繊維製品の断片が10点ほど出土し、箱形の矢入れ「靫」の一部とみられることが25日、同市への取材で分かった。これまで全国で確認された靫は主に4世紀で、国内最古級の可能性があるという。

 市文化財課によると、断片(長さ2センチ強〜約20センチ)は2019年9月に同遺跡の居住域の端に掘られた溝から発見。一緒に発見された土器の特徴や、科学的な測定から3世紀と特定した。絹糸と植物繊維が使われ、現代のデニム生地などで多く見られる「あや織り」で編まれていた。