社会批評などで知られる解剖学者養老孟司さん(84)の代表的著作「バカの壁」(新潮新書)の発行部数が16日までに、累計450万部に達した。版元の新潮社が同日発表した。2003年の刊行以来、計127回増刷されたという。

 同書は感覚より意識を優先させる都会人の危うさを説いて多くの読者を獲得、新書ブームをリードしてきた。養老さんは「私自身の常識が世間とずれ、そのストレスとどう折り合いをつけるかをまとめたのが本書です。長く読まれた理由は、それほど同じ悩みを抱える人が多くいた、ということだと思います」とコメントしている。