奈良市の西大寺で15日、顔がすっぽり隠れるほどの大きな茶わんで抹茶を味わう「大茶盛り」の初釜が開かれた。

 参加者は、直径30〜40センチ、重さ5キロ前後の茶わんを持つと「重い」と驚いた様子。1人で持てず、隣の人に支えてもらって慎重に飲む人もいた。

 鎌倉時代に寺を復興させた高僧・叡尊が、当時は薬として高級品だったお茶を丼や水鉢で民衆に分け与えたのが始まりとされる。750年以上続く伝統の行事。

 奈良県大和郡山市の事務職員奥奈美さん(31)は「茶わんに顔がはまってしまいそうだった。今年を何事もなく平穏に過ごせたら」と新年への期待を込めた。