JR東海は24日、東海道新幹線で2028年ごろを目標に自動運転を導入すると発表した。運転士がボタンを押すと自動的に加速し、停車駅が近づくと減速して止まる仕組み。最新車両「N700S」で運行するのぞみ、ひかり、こだまが対象となる。

 JR東海によると、21年11月から走行試験を始めていた。こだまなどの追い越しを想定して途中駅を定時で通過することや、雨で急きょ徐行した後に速度を上げて到着時刻を守るといった高度な機能の実現を目指す。効率的な加減速による省エネ運転にも取り組む。

 ホームドアの整備も進め、乗降ドアの開閉や車内放送などの車掌業務の一部を運転士が担うことも想定している。