2019年の台風19号(東日本台風)の大雨で氾濫した福島県いわき市の好間川の河川敷で、「幸福を招く」との花言葉を持つバショウ科のチユウキンレンが“開花”し、住民を喜ばせている。

 ハスに似た大きな黄色い花を咲かせたように見えるが、同市の園芸店代表芦沢久美子さん(49)によると、これは「苞」と呼ばれる葉。隙間にある小さな筒が花という。「中国雲南省などが原産で、本来いわきには自生していない。人為的か、流れ着くなどして根付いたのではないか」と分析する。

 5月初旬、犬の散歩中に発見した近所の自営業今野美代子さん(70)は「護岸工事が進む中、縁起の良い花が咲き感動した」と話した。