宮崎県は、県内の27蔵元で造られる芋焼酎74銘柄の風味を可視化した「宮崎本格焼酎味わいマップ」を作成した。都道府県が特徴を視覚化する取り組みは日本酒などで同様の事例があるが、宮崎県によると、焼酎は全国初。担当者は「飲んでいなかった人に、親しんでもらうきっかけに」と、若年層など新たなファン獲得を期待する。

 県食品開発センターが、香りに影響を与える成分の分析や焼酎鑑評会での評価を基に「芳醇」「華やか」「すっきり」「和」の四つの味わいに分類した。「芳醇」はバナナやリンゴのような香りが強く深い甘みがあり、「華やか」はかんきつ類や花に似た香りが強い。

 焼酎の造り手からも歓迎の声が上がる。県酒造組合会長で京屋酒造(日南市)社長の渡辺真一郎さん(75)は「ひとえに焼酎と言っても、銘柄によって多様な風味や味わいがあることを、視覚的に訴えられる」と語る。客観的なデータに基づいているため、営業でも使えるとみる。

 マップを参考に、飲食店がさまざまな銘柄を提供することにも期待する。「飲食店でお気に入りの焼酎に出合ってもらい、個人消費につながればいい」と話した。