独立行政法人造幣局元職員の男(57)=懲戒免職=が勤務先から盗んで質入れした約7300万円相当(当時)の金塊約15キロの所有権が、造幣局と質店のどちらにあるかが争われた訴訟で、さいたま地裁は1日、造幣局に所有権を認める判決を言い渡した。

 石垣陽介裁判長は、判決理由で「占有権限がないのに虚偽の理由で金塊を持ち出している」などとして、元職員の行為を窃盗と認定。盗難から2年以内なら返還を求められる民法の回復請求規定に基づき、造幣局の所有権を認めた。

 質店側は、事件は業務上横領に当たり金塊は民法が回復請求の対象物とする「盗品または遺失物」ではないと主張していた。