和歌山市の紀の川に架かる「水管橋」と呼ばれる送水管の一部が3日に崩落し、川の北側の約6万戸が断水した問題で、市は10日、全域で水道が復旧し、水質検査の結果、飲料水として使用できるようになったと明らかにした。

 濁りが解消された地域から水質検査を実施。検査で安全が確認できるまでは飲料水として使用しないよう呼び掛けてきた。引き続き濁りなどの異常がないかを確認するよう市民に求めている。

 市は崩落後、仮の送水管を設置して8日夜に送水し9日午前、対象地域への給水を順次再開。10日は道路上の消火栓から水を出し、同日夜までに配水管に水が通っているのを確認した。

 水管橋は送水管と一体構造のアーチ橋で、崩落せずに残った部分のつり材の鋼管4本が腐食で切れていたことが判明。つり材の破断が崩落の一因とみられるが、腐食の原因は特定できていない。尾花正啓市長は、原因を究明した後に水管橋を修復するか、新設するかといった復旧方法を検討するとの認識を示している。