福島第1原発事故を巡る東京電力の株主代表訴訟で、東京地裁の朝倉佳秀裁判長らは29日、第1原発の敷地内を視察した。株主側の代理人によると、原発事故の責任が争われた刑事、民事の裁判で裁判官が原発周辺を訪れた例はあるが、敷地内に入るのは初めて。視察は非公開で行われた。

 朝倉裁判長と丹下将克裁判官は29日午前、第1原発に近い福島県大熊町のJR大野駅に到着。株主側代理人らとバスに乗り、原発へ向かった。

 訴訟では、東電の勝俣恒久元会長ら旧経営陣が巨大津波の襲来を予見できたかどうかや、適切な安全対策が取られていたかが争点となっている。