静岡県熱海市で昨年7月に発生した大規模土石流の被災住民や犠牲者遺族ら計84人が、起点の土地で盛り土造成に関わったとされる現旧所有者らに計約58億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が18日、静岡地裁沼津支部(古閑美津恵裁判長)で開かれた。現旧所有者はいずれも請求棄却を求め争う姿勢を示した。

 両者が盛り土崩落の危険性を認識していたかどうかが争点。原告の1人で被害者の会会長の瀬下雄史さん(54)は意見陳述で「違法盛り土による土石流は人々の人生を強制終了させ、遺族と被災者に悲しみと苦しみを与えた」と述べた。