上司の厳しい指導に悩んで拳銃自殺した神奈川県警巡査の両親が、精神的に追い詰められていたのに県警が拳銃を貸与し、自殺を引き起こしたとして、県に約5500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は29日、全額の賠償を命じた。精神状態を十分確認せず貸与したのは安全配慮義務違反に当たるとし「県警に過失があった」と指摘した。

 判決によると、2016年3月12日、泉署巡査だった古関耕成さん=当時(25)=は、上司による指導などに思い悩み、署内で拳銃自殺した。

 小西洋裁判長は「仕事を辞めるかどうかまで追い込まれ、少なくとも精神疾患の疑いがあった」と判断した。