全国の児童相談所が2021年度に児童虐待の相談を受けて対応した件数が最多の20万7659件(速報値)に上ったことが9日、厚生労働省のまとめで分かった。前年度比で2615件(1.3%)増加し1990年度の統計開始から31年連続増。子どもの前で家族に暴力を振るう「面前DV」などの心理的虐待が全体の6割を占めた。

 厚労省の担当者は「増加幅は鈍化したが、引き続き状況を注視する必要がある」と説明。コロナ流行の影響については「増える要素も減る要素もあり、分析が難しい」としている。

 今年6月には、虐待対策拡充や子育て世帯の支援強化を含む改正児童福祉法が成立している。