アスベスト(石綿)による健康被害で死亡した兵庫県三木市の男性の遺族(47)が、関連文書を労働基準監督署に誤って廃棄されたのは不当として、国に約300万円の損害賠償を求めて15日、神戸地裁に提訴した。

 訴状などによると、男性は建設会社の社長だった1989〜98年ごろ、建築業務で建材に含まれていた石綿の粉じんに暴露し、2003年に中皮腫で死亡。08年に加古川労基署に労災認定された。昨年遺族が労災記録を情報開示請求したところ、兵庫労働局から説明はなかったが、弁護側の調査で誤廃棄が判明した。

 遺族側は永久保存とされている労災記録の廃棄などは違法と主張している。