「長く苦痛を受けられた。大変申し訳ございませんでした」。元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)に対するセクハラ被害で、防衛省幹部が29日、本人に謝罪した。「夢を持って陸上自衛隊に入った」という五ノ井さん。涙を流して被害の根絶を訴えた。

 29日夕、東京・永田町の国会内の会議室。防衛省の町田一仁人事教育局長と陸上幕僚監部の藤岡史生人事教育部長が五ノ井さんと向き合い、2度にわたり深々と頭を下げた。五ノ井さんは緊張した様子で、マスク越しでも分かるほど紅潮し、謝罪を受けると天を仰いで大きく深呼吸した。

 五ノ井さんは「解決したわけじゃない」と加害者本人の謝罪を求めた。