道交法違反容疑などでの電動キックボード利用者の摘発が、統計を取り始めた2021年9月から22年11月までに1639件あったことが19日、警察庁の集計(暫定値)で分かった。人身事故は20年1月〜22年11月に14都府県で69件あり、1人が死亡、70人が負傷した。

 警察庁は、最高速度が時速20キロ以下などの基準を満たせば、免許なしで運転できるようになる新制度を今年7月から開始する方向で準備を進め、交通ルールの周知や取り締まりを強化している。

 歩道を走行するなどの「通行区分」違反が930件と最も多く、57%を占めた。信号無視が335件、一時不停止が126件。