北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故で、事故直前に日本小型船舶検査機構(JCI)が実施した検査が不十分だったとして、国土交通省は20日、検査実態を総点検し、業務を改善するよう指示した。2月20日までの報告を求めている。
運輸安全委員会は昨年12月に公表した経過報告で、船首付近の甲板にあるハッチのふたが密閉されず、海水が入って沈没したと推定。国交省によると、JCIは事故3日前の昨年4月20日に検査したが、ふたの留め具の作動状況を確認していなかった。
JCIは「指示をしっかり受け止め、速やかに対応したい」としている。