政府は1日から、中国の新型コロナウイルス感染急拡大に伴い昨年末から強化していた水際対策を緩和した。これまでウイルス検査は中国本土からの直行便の渡航者全員を対象としていたのを、最大20%程度を対象とするサンプル検査に変更。出国前72時間以内の陰性証明提示を義務付ける措置は継続する。

 1日以降のサンプル検査は、一部の到着便を指定し、乗客全員に実施する形式。マカオから直行便で入国する場合は原則、検査対象としない。陰性証明か3回のワクチン接種証明書の提示は求める。

 政府は今回の緩和に伴い、本土からの直行便を成田、羽田、関西、中部以外にも認める。さらに緩和するかどうかは、中国の感染状況や各国の対応を注視して、柔軟に検討するとしている。

 政府は昨年末、中国での感染急拡大を踏まえた措置として、本土からの直行便の渡航者や、7日以内に本土への渡航歴がある人に入国時の検査を始めた。今年1月には、検査を厳格化するとともに陰性証明の提示も義務付けた。