陸上自衛隊と米海兵隊は3日、鹿児島県の徳之島で、2月から九州・沖縄で展開している離島奪還訓練を報道関係者に公開した。双方の指揮官が現地で会見し、中国との緊張関係を念頭に地域情勢の安定のため、今後も日米の部隊間同士の連携を強化していく方針を示した。

 離島防衛専門部隊「水陸機動団」(長崎県)の団長の梨木信吾陸将補は、日米の共同作戦能力を向上させたと指摘。「わが国や周辺地域の抑止力、対処力の強化を図る上で大変意義がある」と述べた。

 海兵隊で沖縄に司令部を置く第3海兵遠征旅団のフリドリクソン准将は「侵略の抑止と地域の危機への対応のため、相互運用性と即応性をさらに高めたい」と語った。