千葉県木更津市で11日早朝に震度5強を観測した地震で、県は新たに3人、神奈川県もさらに1人がけがをしたと明らかにした。負傷者は両県で計8人になった。千葉県内では交通機関に運休や遅れが出て、学校の休校や始業遅れが相次いだ。

 被災地では、地盤が緩んでいる可能性もあり、気象庁は木更津市の大雨警報・注意報や土砂災害警戒情報の発表基準を通常より引き下げた。今週末は天気が崩れる予報もあり、注意が必要だ。

 千葉県によると、松戸市と茂原市、鎌ケ谷市で、ベッドから転落するなどした70〜90代の女性3人が負傷した。木更津市と君津市などでは、屋根瓦が落下するなどの被害が住宅11軒で発生した。

 JR東日本千葉支社によると、内房線や外房線、京葉線などの一部区間で運転見合わせや遅延が相次ぎ、計約1万4660人に影響した。通学に支障が出た人も多く、県教育委員会のまとめでは鴨川市と館山市、富津市にある県立高3校と県立の特別支援学校2校が休校になった。

 地震は11日午前4時16分ごろ発生した。