三重県桑名市の「長寿認定こども園」で保育士が給食を食べるよう園児に強要していた問題で、同様の問題行為が遅くとも2009年ごろから続いていたとみられることが17日、関係者への取材で分かった。市は保育士への聞き取りで、園児の足を引っ張るなどの不適切保育も把握。近く県に報告書を提出する予定で、問題行為が常態化していたと判断されれば、県は認定こども園法に基づく特別監査を検討する。

 関係者によると、保護者が繰り返し不適切保育を市に相談していたにもかかわらず、市が「私立園だから」という理由で十分に対応してこなかったとみられることも判明した。