大型の台風上陸に伴い東海地方を流れる木曽川や長良川で洪水が発生したとの想定で、国土交通省中部地方整備局や岐阜、愛知、三重の3県が21日、愛知県愛西市の河川敷で、土のうの設置や被災者の救急搬送訓練などを実施した。警察や自衛隊、消防、地元の中学生らも参加し、緊急時の連携を確認した。

 1959年に5千人以上の犠牲者を出した伊勢湾台風と同規模の被害を想定。中学生や大学生が堤防に土のうを運び、消防団が堤防の修復訓練をした。氾濫危険水位に達したとして、訓練用の緊急速報メールも流した。

 中部地整局によると、木曽川などの下流部に位置する濃尾平野には日本最大の海抜ゼロメートル地帯が広がる。