国土交通省北海道運輸局は22日、2024年3月末での廃止が決まったJR北海道の根室線富良野―新得(81.7キロ)を巡り、富良野市でこの区間沿いにある自治体などから意見聴取を行った。自治体の首長らは代替の交通手段確保へ「国や道にこれまで以上の協力、支援をお願いしたい」と訴えた。

 富良野市の北猛俊市長は、交通インフラの維持は自治体の責務とした上で「国や道の協力も大きな要素だ」と強調した。鉄道の存続を求めるグループからは、廃止決定の経緯を批判し「鉄道利用促進の議論をするべきだ」との声も出た。

 JR北海道の萩原国彦常務取締役は「代替交通の確保に向けて最大限の協力をする」と話した。